リマーケティング広告の運用は、見込み客をコンバージョンさせるうえで、たいへん有効です。
これを実施するだけで、コンバージョンが爆発的に増えたというケースも、決して少なくはありません。
とはいえ、
✅ どのように運用すればよいか分からない
という方も多いでしょう。
本記事では、リマーケティング広告で見込み客へリーチすることについて、詳しく解説します。
目次
そもそもリマーケティング広告とは
まず、リマーケティング広告がなんであるか、おさらいしておきましょう。
リマーケティング広告とは、「Webサイトを閲覧した経緯がある人にだけ表示される広告」を意味します。要するに「一度以上は自社商品に興味を持って訪れているが、購買せずに離脱した人」を、コンバージョンまで導くための手段というわけです。
購買するか否か迷っている段階のユーザーに対しては、たいへん強い影響力を持っています。
もう少し違う表現を用いるなら、「コンバージョンの取りこぼしを防げる」というな側面もあります。また、購入を決定するまでに時間がかかる商材とも好相性です。
具体的には、
- 購入費用が高い
- 内容がデリケートであり、深い検討を要する
- BtoBでの取引であり、採決まで猶予がある
といった商材において、リマーケティング広告は適切な手段と言えるでしょう。
必然的にWebサイトの閲覧回数が多くなるので、リマーケティング広告を目にする機会も増えるからです。
リマーケティング広告で、見込み客へリーチする
リマーケティング広告で見込み客へリーチする場合、以下のような手法が取られます。多少のバリエーションはありますが、まずは以下のような流れで運用するとよいでしょう。
適切なリマーケティング広告を選ぶ
もっとも重要なのは、自社の製品や方針に適したリマーケティングを設定することです。
リマーケティングには、以下のような種類があります。
種類 | 方法 |
---|---|
標準的なリマーケティング | バナーやテキストを配信する |
動的リマーケティング | 閲覧履歴から「購買する可能性が高いもの」をサジェストする |
動画リマーケティング | 動画コンテンツや、YouTubeチャンネルを閲覧したユーザーへ広告を配信する |
検索広告リマーケティング | 検索エンジンや関連サイトで広告を表示する |
他にも種別はありますが、広く使われるのは上記4つです。
基本となるのは「標準的なリマーケティング」ですが、かならずしも常に最善手であるとは限りません。製品の属性やKPIを鑑み、適切な方法をチョイスしましょう。
タグを取得する
リマーケティング広告では、かならずタグが必要です。タグは、各広告プラットフォームにて発行できます。
リストを作成する
続いて「リスト」の作成へ移ります。ここで述べるリストとは、「Cookie情報に基づいて割り出された、Webサイト閲覧の経緯があるユーザー」のことです。
リストについては細かい設定が必要です。
たとえば、
- 何分滞在していたら、リストへ追加するのか?
- いつまでリストで保持するのか?
- 直帰している場合はリストへ入れるか否か?
- 使用しているデバイスが何であれば、リストへ入れるのか?
- コンバージョンに至った場合、リストから除外するか?
- 一度コンバージョンしたユーザーのリピートを狙うか?
というようなことを設定します。
ただし上記はあくまでも一例です。リマーケティング広告の精度をより高めるのであれば、より緻密なリスティングが要求されます。
リストに関する詳細な設定は、たいへん重要です。現実的にコンバージョンできる範囲でリストを取るようにしましょう。
リマーケティングリストを使って広告を導入する
リストが完成したら、いよいよ対象者へ広告を配信します。以降PDCAサイクルを回し、運用方法についてブラッシュアップしていく流れです。
リストからのコンバージョン率を観察しつつ、適切に調整し続けましょう。わずかな調整で、コンバージョン率が大きく動くというケースも決して少なくはありません。
リマーケティング広告で見込み客にリーチする際の注意点
このようにリマーケティング広告は、見込み客へリーチするうえでたいへん優れた手法です。
とはいえ、以下のような注意点も存在します。注意点を踏まえたうえで運用するのが重要です。
不快感を与えるケースも
リマーケティング広告の運用においては、「不快感を与える」というリスクを考えておかなければいけません。
リマーケティング広告がしつこく表示され続けていると、ユーザーから、
・こちらの情報を把握して売り込んできている
・欲しいコンテンツを見たいのに、広告が邪魔
というように思われてしまうことが多々あります。
広告である以上、不快感をまったく与えないようにするというのは、現実的ではありません。しかし、リマーケティング広告の内容や表示回数を工夫することで、ある程度は改善できます。
つまりユーザーに不快感を与えない運用を実施する必要があるというわけです。
関連して、「広告の表示をブロックしている」というケースも考えられます。かならずしも全ユーザーへ、リマーケティグ広告が配信されるとは限りません。
新規顧客の獲得には無力である
またリマーケティング広告は、性質上、新規顧客の獲得にはほとんど無力です。新規顧客を獲得するための施策は、別で必要、ということになります。
さらに新規顧客が一定数いないと、対象がいない以上は効果を発揮できません。あくまでも新規顧客を獲得できる施策ありきの手法であるということは、念頭に入れておきましょう。
緊急性のある商材には向かない
検討に時間がかかる商材とは好相性な反面、緊急性がある商材にはまったく向いていません。
購買までのストロークが短く、リマーケティング広告は見られる機会さえ得られないからです。
まとめ
リマーケティング広告は、たいへん強力なマーケティング手法です。
商品がリマーケティング広告と好相性ならば、ぜひ実践したいところです。
しかしリマーケティング広告にも、「ユーザーに不快感を与える」といった欠点はあります。
欠点を理解したうえで、適切に運用しましょう。
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