インターネット上でのコンテンツマーケティングにおいては、「プレスリリース」をどれだけ活用できるかが、重要なポイントとなります。
プレスリリースがあれば、コンテンツマーケティングにはさまざまな好影響をもたらたすことが可能です。
プレスリリースとは?
まずは、プレスリリースという言葉の定義を確認しておきましょう。
プレスリリースとは、「報道をする第三者の媒体が、報道する意味を感じられる発表」というようない意味です。
基本的にプレスリリースの内容は、「報道されることによって、会社活動が有利化されるもの」です。
たとえば、
- 求人情報
- 研究成果
- セミナーやイベント開催予定
- 新製品情報・資料・データ
- 新たに他企業結ばれたアライアンス
- 消費者による、自社への好意的な投稿・評価
- 導入事例のレポート
- 自社の評価を下げる報道に対する反論
などが挙げられます。
とにかく自社についてプラスとなることは、プレスリリースとして公開する価値があります。
プレスリリースを配信するには?
プレスリリースを配信する方法は、大きく分けてふたつ存在します。
ひとつは、「メディアや配信サービスに対して、報道してほしいプレスを送付する」という方法。
メディアや配信サービスが「このプレスリリースは、公開することで自社にプロフィットがある」と判断された場合、プレスリリースが公開されます。
もうひとつは、「配信代行業者へ依頼する」という方法。
プレスリリースの配信を請け負っている会社が存在するので、そちらへ依頼すれば簡単に配信できます。
ネットに限定した代行業者であれば、月数万円程度の料金で利用できます。
掲載するタイミングや体裁なども指定できるので、より効果的な配信が可能です。
なぜコンテンツマーケティングにおいて、プレスリリースは重要なのか?
上記の解説だと、「コンテンツマーケティングとプレスリリースに何の関係があるのか?」という疑問が湧いてくるでしょう。
しかしプレスリリースが絡んだコンテンツマーケティングは、確実に成功へと近づきます。
だからこそ、プレスリリースを駆使するのは、ビジネス上で重要なのです。
まずはプレスリリースを展開することが、コンテンツマーケティングに対してどのような影響を与えるのか解説しましょう。
結論から言うとプレスリリースは、コンテンツのPV数を高めます。
プレスリリースが多くの人に対して露出すると、そこから運営するオウンドメディア(ホームページ)へとユーザーが流入してくるわけです。
たとえば自社のプレスリリースが、「Yahoo!ニュース」に掲載されたとしましょう。
そしてプレスリリース内容が、「新商品の発表だった」と仮定します。
だとすると、相当な人数が、自社の新製品について認知するわけです。
したがって、「もっとこの新製品について知りたい」と考えたユーザーは、自分でGoogleなどの検索エンジンを使ってオウンドメディアに流れてきます。
コンテンツマーケティングの仕組みには、「今まさに、自社へ興味を持たないユーザーには、そもそも見てももらえない」という弱点があります。
事業内容がニッチであればあるほど、この傾向は強くなります。
しかしプレスリリースが配信されれば、その段階でニーズを訴求できるわけです。
「本来あるはずのないニーズを作り出せる」からこそ、プレスリリースは重要視されるわけです。
それがTwitterやFacebookなどでのSNSで拡散されれば、より強力な影響が生まれます。
さらに「SEOの影響をスキップできる」というのも、強烈なメリットです。
本来であればオウンドメディアは、SEO対策が盛り込まれたコンテンツを制作・提供しなければいけません。
キーワード調査から文章構成まで、とにかく徹底してクオリティを高める必要があり、そこまでやっても上位表示されない可能性もあります。
しかしプレスリリースの配信先が著名な媒体であれば、この問題はスキップできます。
たとえばlivedoorニュースなどは、SEO上、圧倒的なポジションを確立しているWebサイト。
ここにプレスリリースが掲載されれば、SEO対策がなされていないのにもかかわらず、注目を集めることが可能です。
ただしそのまま直接的な売り上げにつながるのであれば、単なる「宣伝するための手法」でしかありません。
プレスリリースは、あくまでも「コンテンツマーケティングの対象者を増やすための施策・ツール」です。
決して「直接売り上げを取るための広告・販売戦略」ではありません(それらはオウンドメディアのCVA、あるいは外部LPで取られるものです)。
ユーザーをオウンドメディアへ誘導した場合、そこからリードナーチャリングが始まります。
直接的な売り上げを作り出すのは、リードナーチャリングに与えられた役割です。
プレスリリースで直接的な売り上げを作ろうというのは、やや難しい部分があります。
リードナーチャリングされている顧客や利用者でさえ、確実にCVするわけではありません。
だとすればプレスリリースというきわめて表面的な部分でしかアテンドされていないユーザーをCVへ導くのは、現実的ではないとわかります。
ナーチャリング
コンテンツマーケティングにおけるプレスリリースの書き方とは?
とはいえ、「コンテンツマーケティング向けのプレスリリース」を書くのは、専門的なスキルが必要です。
プレスリリースを書く上で重要なポイントは、大きく分けて5つあります。
-
- 日本語を、極めて正しく使う(でなければ、配信者にベネフィットがない)
- プレスリリースで伝えたいことを、概要としてはっきりさせる
- 印象深く、読み込ませる文章を書く
- ファクトに基づいた内容で成立している
- ユーザーにベネフィットがある、中身のある記事を提供する
- というようにプレスリリースを執筆するには、メディアとは違った方向性でライティングする必要があります。
- とはいえ、自社にプレスリリースを執筆できる人員がいない場合もあるでしょう。
- そもそも広報部が設置されていない、というケースもあるはずです。
- だとすれば、ライターへ外注するのが最善策となります。
- 中には、プレスリリースを専門としているライターも存在します。
- そういったライターを活用すれば、コンテンツマーケティングはより成功へと近づくはずです。